国立大学法人 名古屋工業大学 大学院工学研究科 情報工学専攻

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専攻紹介

専攻シーズ集

情報工学専攻シーズ集

情報数理分野

情報工学においては、数理的な考察とシミュレーション実証が対になって双方からのキャッチボールにより研究が深められています。

情報数理分野では数理的な観点と手法をみにつけた「数理技術者」の育成を目標とし、情報工学に現れる数理的側面のみならず、液体力学、構造、バイオテクノロジー、計画設計など機械・電気・土木工学から応用化学まで広く工学に現れる数理を扱っています。

この分野では、情報工学に直結する符号理論や暗号理論と離散的な数理構造を扱う代数系、CADなどのモデリングやCGのための基礎理論を扱い応用を考える幾何系、現象を記述する偏微分方程式などをコンピュータにより数値計算し視覚化する解析という3つのグループが相互に交流を図りながら工学の諸問題を考察していきます。

情報数理の思考と手法は工学の幅広い分野に応用できるので、これを身につけた数理技術者は種々の面に問題解決の方法を提案できることになり、急激な技術革新にも柔軟に対応できるでしょう。単なる技術教育にとどまらず、応用が利く数理技術の獲得と展開という観点に立って教育と研究が行れわれています。

知能科学分野

人の脳の働きに代わる機械が欲しいという人類の夢は、大量データの高速計算という面ではすでにコンピュータにより実現されています。現在の情報処理技術はこの意味では人類の能力をはるかに超えています。しかし、記憶、認識、思考、理解、言語処理といった知能の高度な働きの面では、依然として人間には及びません。21世紀は脳の世紀とも言われます。強力なコンピュータをたくさん利用できる現在こそ、知能を作る研究に挑戦する絶好の機会と言えます。

知能科学の活動は科学と工学に結び付き本質的に学際的です。すなわち、知能の働きを説明する科学として、哲学、論理学、言語学、認知科学、統計学、複雑系などを視野に持ち、知能を実現する工学として、知識表現、学習、推論、記号処理、最適化、マルチエージェントシステム、ニューラルネット、ロボティクス、認識処理、言語処理などが中核に位置します。

知能科学は現在のIT技術の高度化と理解することもできます。その技術は、わが国の産業や社会を賢く、そこに住む人間を豊かにするものでなければなりません。知能科学はそうした社会を実現する重要な鍵を握る学問分野の一つです。

知能科学分野では、そうした夢を実現するため、知能の原理を究明し、知能処理を実現するモデル、アルゴリズム、プログラムに関する技術を深め、知能の仕組みをコンピュータのハードやソフトとして実現する研究開発に従事できる柔軟で視野の広い人材の養成を目指します。

通信・計算機分野

通信・計算機分野では、現代の高度情報化社会を支えるインフラストラクチャである通信と計算機技術全般に関し、基礎理論から最新の実用成果までを学習し研究できる環境・体制を整えており、情報発生・伝達・制御システムと計算機システムの有機的結合を促進して高度電子情報通信システム構築に対応できる先導的技術者、研究者の育成を目指しています。

具体的には、安全で快適なインターネット社会を実現するためのコンピュータやアルゴリズム、ユビキタス・コンピューティング、無線情報ネットワーク、マルチメディアのサービス品質制御、分散マルチメディアアプリケーション、各種コンピュータ通信システムを実現するためのディジタル通信方式、高性能誤り訂正符号、無線通信システムの基盤である電波伝搬、マイクロ波・ミリ波技術および高性能アンテナシステム、また電磁波の人体に対する安全性を担保し、電波有効利用の技術開発を目指す環境電磁波工学(EMC)、さらには通信機器を構成するフィルタ等の信号処理回路設計の教育研究を行います。

システム制御

最近の情報技術の発展はめざましく、特にコンピュータの高性能化やネットワーク化は、従来困難であった工学分野の問題解決や理論の実際問題への適用範囲を急速に拡大しています。このような状況の中で、コンピュータと種々の実システムを結びつけ、さらにコンピュータに個々の構成要素の特性に応じた操作指示を自動的に生成させることで構成要素間に調和が取れ、システム全体の性能を向上させ、目的に応じた制御を実現することができます。この問題に具体的に取組み、理論と応用を通して快適で、安全、健康かつ豊かでしかも効率的な高度科学技術社会を支える一翼となっているのがシステム制御分野です。

システム制御分野では、工学的視点に加えて哲学的視点からも現代社会に貢献する人材、電気・電子・情報・機械にまたがる幅広い要素技術やシステム技術を系統だって集約化するデザイン能力に優れた技術者の育成を目的としています。具体的には、電力システム制御、メカトロニクスシステム制御、プロセスシステム制御などの種々の分野を対象に、基礎研究と産学連携による先端的研究テーマを設定し、「ものづくり」を通して「未来づくり」を自己実現するための橋渡しをする系統的かつ効果的な教育を行います。

システム制御分野が求める学生は、現代の高度科学技術社会を支える工学や先端技術に興味を持ち、情報工学、電気・電子工学、機械工学、生産システム工学などの基礎知識に基づいて地球環境や国際的視点から社会への技術貢献を行うことを目指す意欲を持った人たちです。

なお、システム制御分野の修了生は、多様なシステムの効率的運用・制御を実現するためのシステムインテグレーション能力が要求される分野での活躍が期待されており、その産業分野は、電力システム、電気・電子産業、メカトロニクス、情報機器などのほか、自動車関連や精密機器など大きく拡大し続けています。

メディア情報分野

高度情報化に支えられる社会において、ソフトやものに対する付加価値が益々重要になっています。それらの中には、機能・性能・安全性などの従来型の付加価値だけでなく、楽しさ・快適さ・満足感・安心感など、人の感性や感覚に基づくものがあります。これらは、コンピュータに代表される情報システムと人とのコミュニケーションの円滑化にとって非常に重要な要素です。メディア情報分野では、このような未来型の付加価値の実現に向けて、ひとの感覚や認知の仕組み、更には感性や感覚を活かした、ひとに優しい先導的なメディア情報システムを想像し、研究開発することのできる人材の育成を目指します。

このため、ひとを取り巻く様々な情報である、文書、音、音声言語、音楽、画像、映像などのメディア情報処理技術を習得させると共に、ひとの感性や感覚を分析、合成、評価する技術を習得させ、ひとにやさしいヒューマン・コンピュータ・インタラクションシステムとして、それらを実世界に生かすための理論・技術を教育します。